ドッグフードを買うとき、パッケージの写真や「無添加」「国産」などのキャッチコピーで選んでいませんか?実は本当に重要な情報はすべて裏面の原材料表示に書いてあります。正しく読めるようになるだけで、フード選びの質が格段に上がります。
この記事では、獣医栄養学の視点から「原材料ラベルのどこを見るべきか」を5つのポイントに絞って解説します。今持っているフードの袋を手元に置きながら読んでみてください。

ポイント① 原材料は「最初に書いてあるもの」が最も多く含まれる
日本の法規では、原材料は使用量の多い順に記載する義務があります。つまりリストの先頭に来ているものほど、そのフードの主成分ということです。
理想的なフードは先頭に「チキン」「サーモン」「ラム」など実名の肉が来ています。逆に先頭が「とうもろこし」「小麦」「大豆」などの穀物系、または「家禽類ミール」「肉副産物」といった曖昧な表記の場合は注意が必要です。
| 表記例 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| チキン(生) | ◎ | 高品質・消化率85〜90% |
| チキンミール | ○ | 水分除去済・タンパク質濃縮 |
| 家禽類ミール | △ | 原材料不明・品質にバラつき |
| 肉副産物 | ✕ | 内臓くず等・消化率が低い |
ポイント② 「○○ミール」は必ずしも悪くない
「チキンミール」「サーモンミール」のように「ミール(meal)」と付いた原材料は、水分を除去して乾燥・粉砕したものです。生肉よりタンパク質が凝縮されており、品質の高いミールは良質な原材料です。
ただし「家禽類ミール」「肉ミール」など動物種が不明なミールは、さまざまな動物の廃棄部位が混在している可能性があり、品質が安定しません。ミールの前に具体的な動物名が付いているかを確認しましょう。
ポイント③ 保存料・添加物の表記を確認する

ドッグフードに使われる保存料は大きく2種類に分かれます。
✅ 天然保存料(比較的安心)
- ビタミンE(トコフェロール)
- ビタミンC(アスコルビン酸)
- ローズマリー抽出物
- 緑茶抽出物
❌ 合成保存料(できれば避けたい)
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
- BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
- エトキシキン
- プロピルガレート
ポイント④ 穀物の種類と位置を見る
「グレインフリー=良いフード」ではありませんが、穀物の種類と量はチェックしておきたいポイントです。
- 比較的消化しやすい穀物:玄米・オートミール・大麦
- アレルギーになりやすい穀物:小麦・グルテン含有食品
- 栄養価が低い充填材:コーングルテンミール・大量のトウモロコシ
穀物が原材料の上位3位以内に複数入っているフードは、相対的に肉のタンパク質が少ない可能性があります。
ポイント⑤ 「保証分析値」でタンパク質・脂質を確認する
原材料表示の近くに「保証分析値」または「成分値」として、タンパク質・脂質・粗繊維・水分の最低/最高値が記載されています。
| 項目 | 一般成犬 | スポーツ・アクティブ犬 | シニア犬 |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 22〜26%以上 | 28〜35%以上 | 25〜30%以上 |
| 脂質 | 12〜16% | 15〜20% | 10〜14% |
| 粗繊維 | 5%以下 | 5%以下 | 5%以下 |
ただしこれは乾燥重量ベース(ドライフードの場合)の目安です。ウェットフードは水分が多いため、数値が低く見えますが単純比較できません。
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まとめ:5つのポイントを30秒で確認する習慣を
- 先頭の原材料は実名の肉か?
- ミールは動物種が明記されているか?
- 保存料は天然素材か?(BHA・BHT・エトキシキンは避ける)
- 穀物が上位を占めすぎていないか?
- 保証分析値のタンパク質は犬の活動量に合っているか?
この5点を確認する習慣をつけるだけで、フード選びの精度は大きく変わります。愛犬にとって本当に良いフードを、正しい目で選んであげてください。